放送室

お題:オリジナル/デミグラスソース一松小説

 へぇ、また僕の番? そんなに怖い話ないんだよね。それにクズは関係ないでしょ。そうだなぁ……あ、あったあった。これ百物語としてカウントされるかは分からないけど。確か高校生の時に……。

 僕高校生までイイ子ちゃんだったからさ、生徒会とかやってたの覚えてる? そうそう、チョロ松兄さんと一緒にやってたね。もしかするとチョロ松兄さんも知ってるかもしれないんだけどさぁ、みんなあの学校にあった放送室って覚えてる? クソ松の話は聞いてねえんだよな。うん、トド松正解。職員室前にひっそりとあったやつ。あれ放送部の部室だったんだけどね。それがなんなのかって……これ百物語でしょおそ松兄さん、怖い話に決まってんじゃん。
 それでさぁ、僕生徒会だったから放送部のとこに色々放送依頼とかしに行ってたんだよね。行事前とか放送室に入らせてもらって一緒に打ち合わせしたりとか。まぁ、そういう時になんか変なことがよく起きたんだよ。最初は偶然かなって思ってたんだけど……。ん? もったいぶらないで話せ? 分かってるよ十四松。もう話すから急かさないでよ。
 ところで、あの部の部長覚えてる? 結構表彰されたりとかしてたし有名な気がするんだけど。うん、そうそうそう、真っ黒で短い髪に膝まで長いスカートだった芋女子ね。そいつがさぁ、なんていうか、機械に好かれすぎてるっていうか。うん。それなんだよね。怖い話じゃないのかって? だから前置きとして百物語なのか分からないって言ったよね。まあ聞いててよ。そんでさぁ、まあなんていうの。あそこの機械さぁ、あの部長さんが居なくなるとね、鳴くんだよ。どういうことかって、例えば打ち合わせの途中とかにあの部長さんが先生に呼び出されて放送室を退出すると、なんか放送室のスピーカーがいきなりさぁ、鳴くんだよね。ジジ、ジジジジ……ジジジッって感じにね。しかも部長さんが戻って来た途端に鳴き止むの。最初は僕も動揺したしめちゃくちゃ怖かったんだよね。そりゃそうでしょ。理由不明でしかも学校の物が人に懐いてるってやばいよ。えっ、やばくない? 放送部の他の人に聞いてみるとそれにも慣れたって言ったけれども。危害がないし重く考えてないみたいな。因みに、部長さんが完全に学校から出ちゃうとそれでも鳴き止むんだって。そう、校門から外に出ちゃえばね。だから部員もそれを利用してるんだってさ。部長が学校にいるかどうかの判断材料にって。そう考えると便利だよね。
 え? これで終わりかって? うーん。少ない? じゃあ、ちょっとだけ付け足ししようかな。あの放送室って元々なんか出るって言われててさ、まあ僕も見たことあるんだけど。こっちの方が怪談らしいって……じゃあこっちの話も少し掘り下げようかな。いや、エピソードとしては弱いんだけどなぁ……あんまり期待はしないでおいて。

↑ ページトップへ