手紙

お題:手紙/猫あきらチョロ松トド松小説

「ニート達、手紙が来てるわよ」
 うだるような午後、松代が呼んだ。ごろごろしている兄五人を置いて早速トド松が手紙を受け取る。
開封するとチョロ松の字でこう書かれていた。
「みんなへ
 就職して最初に浮かんだのはみんなの……」
「ちょっと待ってぇ!その手紙は郵便ポストの前で燃えたはず!」
 チョロ松が叫ぶ。
「へぇー兄さんこんなの書いてたんだ?」
「え、何?チョロちゃんの恥ずかしい秘密?」
 手紙はおそ松の手に渡る。ガヤガヤと騒がしくなる松野家二階。この日はまだ平和だった。

 

「ニート達、手紙が来てるわよ」
 次の日のことである。また手紙が届いた。トド松が手紙を受け取る。
開封するとチョロ松の字でこう書かれていた。
「○月×日
 おそ松に行為を見られた。夕飯の時いじってきやがった。絶対許さない……」
「チョロ松兄さん、なにこれ?」
「僕だって書いた覚えないよ!なんだよこれ!」
 チョロ松が叫ぶ。あの事件のことだ、というのはすぐに分かるが日記を書いた覚えもなければ手紙にした覚えなど一切ない。
「チョロちゃんそんなに恨んでたのー?看板有効活用してよー」
「うるさい!」
 おそ松とチョロ松の喧嘩でその日は終わった。

 

「ニート達、手紙が来てるわよ」
 次の日のことである。また手紙が届いた。トド松が手紙を受け取る。
開封するとチョロ松の字でこう書かれていた。
「○月×日
 殺人だというのでトド松警部補と一緒に屋敷へ向かった。被害者は松野カラ松、バスローブ姿で倒れて……」
「ンン〜?俺は死んでないぜ〜?」
 そもそもチョロ松は警察の者ではない。ただのニートである。不可思議な手紙の内容に兄弟一同首をかしげてその日は終わった。

 

「ニート達、手紙が来てるわよ」
 次の日のことである。また手紙が届いた。また、である。四日連続ともなるといささか不気味だ。チョロ松が受け取る。
開封するとチョロ松の字でこう書かれていた。
「今日は何月何日だろう。もう日付の感覚もわからない。僕たちはブラック工場で働いていて、毎日毎日わけのわからないものを作っている。需要不明。供給過多……」
「ブラック工場?やっべーすね!」
 十四松がチョロ松の手元を覗き込んだ。

 

「ニート達、手紙が来てるわよ」
 次の日のことである。またまた手紙が届いた。これで五日連続である。おそ松が手紙を受け取

 
 
 

 松野家に届いた手紙はここで途絶えている……。

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