階段の話

お題:階段/VANBAN一松十四松小説

俺たち六つ子が通っていた赤塚高校は少しだけだけど、建物として少し構造がおかしかった

それが原因で七不思議も多くなってきていた

なかでも「屋上の血だまり」がヤバイとの話を何度もクラスメイトが話していたのを覚えている

七不思議なんて、存在しない

そうよく俺と十四松は話していた

七不思議なんてあってもほとんどが作り話なだけ

それをよくわからずに話しているクラスメイトが無性に腹立つ

せめて、本当に体験してから言ってほしいと毎度思う

そんななかで、俺と十四松は七不思議のうちの

「首吊り霊の階段」を体験した

「ねえ‥‥十四松」

「何!?一松兄さん!」

「やっぱりこの階段長いよね…どう考えてもさ‥‥」

「一松兄さん体力ないからここ上がるのに一苦労だもんね!」

「うるさい…」

ここの、屋上に続く階段がいつも異様に長い

段数は数えたことはないけど、クラスメイトが54段はあるって言っていたような気がする

…確かに俺は体力はないけど、さすがに俺にでもわかる

「ねえ十四松」
「なに!?」

「階段さ‥‥長くない?」

いつも登っている階段だからわかる

明らかに階段の段数が多い

気のせいかもしれないと思ってそのあとは何もいわなかった

でもやっぱり屋上につかない

そこである方法を考えた

「十四松、そこで止まってて」

「アイアイサー!」

十四松をおいて階段を登る

十四松が動かないように後ろ歩きで階段を登って行く

だんだん俺の位置が高くなるたびに十四松の顔が青ざめていくようにみえる

そして十四松が俺に何か言おうとした瞬間、十四松の姿が消えて、体が宙に浮く感覚がした

気が付くと、十四松のいた位置より少し前にいた

十四松に何があったのかを聞いた後、鳥肌が立ち、今日はもう屋上にいくのはやめた

十四松はこういってた

俺が階段を上っているときに、その後ろに上から首を吊った誰かが後ろにいたらしい

その話を聞いたときは、嘘だと思っても階段の上はみたくなかった

そして十四松は最後にこういった

「一松兄さんが消える前に、霊が持っていたロープを首にかけようとしていたよ!危なかった!」

つまり、階段がこのループをしなければ俺たちが危なかったんだと…

さすがにこれは他の人に言う気にはなれない

言っても信じてくれるわけがないとわかってるから

だから、兄弟にも一緒にいた十四松だけが知ってる

多分これは十四松が一番被害者なんだろうなと思う

だって、俺はみることはできなかったけど十四松はもろにみてるから…

トラウマになっても仕方ないけど…

十四松だし、そこまで気にしていないとあの時は言っていた

でも今は‥‥いや、

それ以前に多分このことすら忘れてると思うな‥‥

それならそれで、何も気にすることがないから別にいいけど…ね?

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